子どもが留学、費用はいくら必要?留学経験者がまとめてみた

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初めまして。WhatzMoneyのインターン生ライター、あやねです!

普段は、大学で外国語コミュニケーションについて勉強しています。

私は2015年7月〜12月まで、大学の留学制度を利用して半年間のアメリカ留学を経験しました。今回は、そんな私の留学経験を元に記事を書き進めていきます。

子どもに「留学したい」と言われたら……

現在の日本では、年間約84,000人もの学生が世界各国に留学しているそうです。


出所:文部科学省『「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について

あなたのお子さんも近い将来「留学したい!」と言い出すかもしれません。子どもの夢を叶えるために応援したいと思う保護者の方は多いと思いますが、それでも気になるのは「留学にかかる費用」ではないでしょうか。

私は、大学の留学制度を利用して半年間のアメリカ留学を経験しましたが、下調べや準備不足で留学に臨んだことで、金銭面で両親に多くの負担をかけてしまいました……。だからこそ、お子さんを留学させたいと考えている保護者の方々のために、実体験に基づいた留学費用についてまとめることにしました。

私自身が留学して実際にかかった費用だけでなく、アメリカ以外の国への留学を経験した周りの友人から調査した、国によって異なる留学費用についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【留学経験者にインタビュー】留学費用どのくらいかかった?

留学すると、渡航費だけでなく、ビザ取得費、学費、滞在費など、とにかくさまざまな費用がかかります。

私のケースで説明すると、5カ月間でおよそ200万以上の費用がかかりました。

「約半年だけでそんなに費用がかかるなら、子どもを留学をさせるのは難しいかも」と感じた方も多いかと思いますが、実は必要な留学費用は国や制度によって大幅に変わってくるのです。

ここからは、実際に留学費用がいくらかかったのかについてさまざまな国に留学した友人にヒアリングした内容をご紹介します。それぞれの国の治安や生活環境についても聞いているので、チェックしてみてくださいね。

ケース1:アメリカに留学した私の場合

期間:5カ月間
総額:約200万円
1カ月の滞在費:約10万円
奨学金:利用していない
アルバイト:原則禁止。ただし、学内のカフェテリアなどに限り週20時間まで就業可能。しかし、アメリカの学生はとにかく課題が多いため、現地の学生もアルバイトをしている人は少ない。

これは私自身のケースです。

現地の物価はやや高めですが、日本と大差はないです。しかし、外食をするとチップを支払うことが常識なので、ファストフード店などではない限り、外食をすると高くついてしまいます。

また、アメリカの学生は圧倒的に寮に住む人が多いです。一つの大学が複数の寮を所有しているケースが多いので、自分の理想に合った寮を選ぶことができます。

私の留学先は4つの寮を所有していました。私が選んだのは4000人の学生が住む最も大きい寮です。大学の敷地内にあり、寮の中にコンビニやシアタールーム、ジム、カフェテリア、パソコンルームが完備されていたのでとても便利でした。

寮に住んでいる人が割安で利用できるカフェテリアや、共有のキッチンなどがあると、食費は大幅に節約することができます。私自身も、食事は基本自炊して食べるようにしたり、寮のカフェテリアで済ませたりしていました。

ちなみに、アメリカは治安が悪いと言われることが多いですが、夜に一人で出歩くことがなければ何も問題はないと思います。私は「夜道を一人で出歩かない」「貴重品は常に身につける」といった基本的なことを心がけただけでしたが、向こうで怖い思いをしたことは一度もありませんでした。

ケース2:ニュージーランドに留学した友人Aの場合

期間:5カ月間
総額:約180万円
毎月の滞在費:8〜10万
奨学金:利用していない
アルバイト:留学生でもアルバイト可能。しかし、信頼度の高い語学学校に通っている生徒に限る、などの条件が付いているので下調べが必要。

彼女が留学先に選んだのはウェリントンという地域で、ニュージーランドの首都です。

物価はやや高め。レストランで食事をすると高値がつきますが、ニュージランドは季節の野菜や果物をかなり安値で購入することができるので、自炊を中心にすれば食費面を大幅に節約できます。

また、ニュージーランドは留学生であってもアルバイトが可能です。ほとんどの国ではアルバイトをする際に就労ビザを取得しなければなりませんが、ニュージーランドでは必要ありません。現地で滞在費を稼ぎたいと考えている人にはおすすめ。ただし、アルバイト規定には「信頼性の高い学校に通っている生徒に限る」と記されているので、自分が通う学校をしっかり下調べをすることが重要になります。

ちなみに、ニュージーランドはとにかく治安が良く、お店なども閉まるのがとても早いです。そして何より現地の人が本当に優しい。海外が初めての人にとっては、かなり住みやすさを感じる国だと言われています。

また、アメリカやカナダに比べると、大きなイベントやパーティーといった習慣が少ないのだとか。落ち着いて勉強に集中したいと考える人にはぴったりな留学先ですね!

ケース3:イギリスに留学した友人Bの場合

期間:5カ月間
総額:約230万円
毎月の滞在費:10〜15万
奨学金:利用していない
アルバイト:Tier4 Student Visaという特別なビザを取得した留学生のみアルバイト可能。しかし週20時間までという制約付き。

イギリスは、サッカー好きにはたまらないプレミアムリーグの本場であり、大英博物館やバッキンガム宮殿、ビック・ベンといった観光名所もたくさん。イギリスでの留学に憧れる人は多いのではないでしょうか。

しかし、イギリスは物価が高いことで有名。友人が留学していた時期は1ポンド170円だったそう。アメリカやニュージーランドと同様、外食だとかなりの高値がつきますが、スーパーで食材を買えば食費は抑えることができるそうです。

交通面では、バスと電車に使える乗り放題チケットを購入するのが一般的です。イギリスでは電車の路線をZoneと呼び、自分がよく使うZoneの乗り放題チケットを購入すれば、ほとんどの場所に移動できてしまいます。Zoneの範囲によって異なりますが、チケットは1カ月で35ポンド(日本円で約6000円)程度。学割もあるようです。

また、イギリスではTier4 Student Visaというビザを取得すれば現地でアルバイトすることも可能です。長期の留学を予定している方は、このビザを取得しておくと良いかもしれません。

4:タイに留学した友人Cの場合

期間:5ヶ月間
総額:約60万円
毎月の滞在費:3〜5万
奨学金:利用していないが、日本語教育のボランティアで参加したため、学費免除
アルバイト:留学生のアルバイトは禁止
私の友人は日本語教育のボランティアで留学したので、なんと学費全額免除。タイではこのようなボランティアを積極的に取り入れているようです。

午前中は現地の小・中学生に英語で日本語の授業を行い、午後は語学学校で英語の授業を受けられます。また、週に1度タイ語の授業も受けることも可能。私の友人は英語だけでなく、タイ語も習得して日本に帰ってきました。

タイは物価がとても安いです。お金のことを気にせずに外食をしたり遊んだりして、月に3〜5万ほどしかかかりません。日本でかかる生活費よりもずっと安いお金で生活することができます。食事面も心配がなく、日本人の口に合う料理が多いのもポイントなのだとか。

ちなみに、タイは留学生のアルバイトは完全に禁止されています。とはいえ、アルバイトをする必要が無いくらい、お金がかからない留学先と言えるでしょう。

英語を学ぶために欧米の国に留学したけど、必死に節約して現地の生活や観光を楽しめないのはもったいないかも。金銭面をおさえつつ、留学を楽しみたいと考えているなら、アジア留学などにも目を向けてみると、何か新しい発見や学びがあるかもしれませんね。

留学先は“郊外”も選択肢に入れよう

今回、紹介したケースをふまえて、お子さんが留学したいと言い出したらどこに留学させようかと考え始める保護者の方もいるかもしれません。

英語を学ばせるならアメリカやイギリスに留学させたいと思う方も多いはず。ただし、やはり気になるのは現地での高い物価ではないでしょうか。

ちなみに、日本人のアメリカ留学先として人気なのは、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンディエゴ、サンフランシスコ、ボストンといった大都市。しかし、どこも物価が高いのが現実です。金銭面を考慮するなら、このような人気都市よりも私は郊外都市への留学をおすすめします。

日本でも、住む地域によって家賃や生活費は大きく変わりますよね。それと全く同じで、アメリカでも住む地域によって学費や寮費はもちろん、生活費も大きく違うのです。

私が留学していたミルウォーキーはいわゆる郊外都市。旅行でボストンやロサンゼルスにも行きましたが、ミルウォーキーの方がレストランやスーパーなど、全体的に物価が安かったです。また、街全体が落ち着いていて治安が良く、都会に比べても生活しやすかったかもしれません。

英語圏に留学させたいけど留学費を少しでもおさえたいと考えているなら、有名な都市だけでなく、郊外都市も視野に入れてみてくださいね。

子どもを留学させるときに注意すべきことは?

今回ご紹介したケースを参考に、お子さんの留学を検討される際に、ぜひ注意していただきたいことがあります。それは「海外情勢の影響による為替レートの変動」です。

私は、同じ大学に留学した先輩からさまざまな話を聞いて、お金の見積もりを計算していましたし、日本の大学側からも留学にかかる費用の目安を聞いていましたが、予算を50万ほどオーバーしてしまいました。

実は、先輩が留学していた時期は1ドル95円という円高だったのですが、私が留学した時期は1ドル128円という円安のタイミング。この影響をダイレクトに受け、寮費や授業料が大幅にあがってしまったのです。

留学先の現地通貨の授業料や寮費などを細かく調べ、そのタイミングの為替レートにあわせて日本円で計算しましょう。いつどのタイミングで情勢が変わるかも分からないので、多少余裕を持って金額を想定することをおすすめします。

ちなみに、留学後に想定以上にお金がかかることが分かり、支払いが間に合わないということになると、大学側は授業すら受けさせてくれないケースもあります。

事実、私のクラスメイトのなかには、アメリカまで来たはいいものの、予想以上の費用に支払いが間に合わず、授業中に追い出されてしまった留学生がいました。

こういった事態を防ぐためにも、お子さんを留学をさせる際にはしっかりと下調べをしましょう。

わりに、子どもに留学させるかを悩んでいる方に…

ここまでさまざまなことを書きましたが、私にとって留学は素晴らしい経験でした。向こうでの経験すべてが、私の人生にとっての大きな財産になっています。

もちろん留学には多額の費用がかかりますが、私はお金以上の経験をすることができたと強く感じています。お金を工面するのは大変かもしれませんが、お子さんから留学したいと言われたら、ぜひ背中を押してあげてほしいなと思います。

長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!

次回は留学の奨学金について書くので、ぜひそちらも目を通していただけると嬉しいです。

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