ネット銀行の住宅ローン、メリット・デメリットを教えて

店舗を持たずにネット上で取引をする銀行を「ネット銀行」といいます。

手続きをネット上でやっている分、金利や手数料などが低いというイメージがありますよね。

また、銀行の店舗に行く時間がとれない方に人気のようです。

今回は、住宅ローンにおけるネット銀行のメリット・デメリットを、民間の住宅ローンやフラット35と比較してお伝えします。

どれがネット銀行か分からない

銀行はどれも◯◯銀行という名前なので、どれがネット銀行なのか分かりにくいですよね。

ネット銀行として主に挙げられるところは以下の通りです。

ソニー銀行や楽天銀行など知っている方も多いのではないでしょうか。

ネット銀行

  • ソニー銀行
  • 楽天銀行
  • じぶん銀行
  • イオン銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • カブドットコム証券

また、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行を以下では、大手銀行と呼びます。

ネット銀行の住宅ローンのメリット

ネット銀行の住宅ローンのメリットは、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

  1. 低金利
  2. 保証料がかからない
  3. 一部繰り上げ手数料が無料
  4. ネットで手続きが可能なため時間を選ばない

では、詳しく見ていきましょう。

1. 低金利

店舗を持たないため運営費や人件費を抑えることができ、それによって金利も低く設定することが可能なようです。

各金融機関のホームページを見てみると、最も優遇された場合の一番低い金利で、

  • ネット銀行は0.497%〜0.570%(変動金利)
  • 大手都市銀行は0.600%〜0.625%(変動金利)
  • フラット35は0.950%〜1.500%(固定金利)

となっています。(2016年10月現在)

ネット銀行の方が、大手銀行やフラット35よりも低金利であることが多いですね。

しかし、金利の優遇条件は審査結果によって異なることがあります。

2. 保証料がかからない

住宅ローンは保証会社に入ることを義務付けているものが多く、その場合は保証会社に「保証料」を支払う必要があります。

しかし、ネット銀行は、保証会社を利用しておらず、保証料は不要としています。

ちなみに、フラット35も保証人が必要ないため、保証料を支払う必要はありません。

保証料がかかる金融機関の住宅ローンは、保証料を一括前払い型または金利上乗せ型で支払う必要があります。

一括前払い型の場合は、20万〜80万円程度の費用をローン契約時に一括して支払う必要があります。
(保証料は借り入れ額や借り入れ期間によって異なります)

利息上乗せ型の場合はだいたいの場合、金利に0.2%上乗せとなります。

3.一部繰り上げ手数料が無料

また、ネット銀行は、一部繰り上げ手数料を無料にしています。

ソニー銀行と楽天銀行では、全額を一括で完済する場合の手数料も無料です。

その他のネット銀行では、全額繰り上げ返済手数料は10,800円〜54,000円です。

大手銀行では、各金融機関のネットバンキングを利用した場合、一部繰り上げ手数料は無料ですが、電話やテレビ窓口の場合は5,400円程度、窓口の場合は16,200円〜30,000円程度かかります。

また、全額繰り上げ返済をするときはネットバンキングの利用が不可、または利用できても手数料は無料とならず、5,400円程度かかります。

窓口で全額繰り上げ返済をするときは20,000円〜30,000円程度手数料が必要です。

フラット35では、一部繰り上げ手数料も全額繰り上げ返済手数料もかかりません。

保証料と繰り上げ返済手数料の点では、ネット銀行とフラット35にはそれほど違いがありません。

しかし、大手銀行などの民間の銀行と比較すると、繰り上げ手数料が無料なのはネット銀行の強みだといえます。

こまめに繰上返済をしていきたい方は、ネット銀行の繰上返済手数料無料がメリットになりますね。

4. ネットで手続きが可能なため時間を選ばない

ネット銀行では、申し込みから契約まで、店舗に足を運ぶことなく進めることができます。

仕事などが忙しくなかなか時間が取れない方にとって、来店不要は手続きの時間を選ばず、非常に便利です。

ほとんどのネット銀行では、書類のやりとりを郵送やメールで行います。

また、じぶん銀行では、契約書の記入や捺印は一切不要で、銀行とのやりとりは全てネットで完結することが可能です。

大手銀行や地方銀行などは、基本的に窓口で担当者と面談する必要があります。

フラット35は、取り扱いの金融機関によって、ネットと郵送のみで完結することもできます。

来店不要で手続きが完結できる点は、「対面が面倒、自分のペースで進めたい」という方にはメリットですが、「対面で進めてもらわないと不安」という方にはデメリットにもなるでしょう。

ネット銀行の住宅ローンのデメリット

ネット銀行の住宅ローンのデメリットは、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

  1. 審査が厳しい、時間がかかる
  2. 事務手数料が高い
  3. 対面でやりとりができない
  4. 自分で書類を作成、管理する必要がある

では、詳しく見ていきましょう。

1. 審査が厳しめ

ネット銀行は対面での面談がないため、審査も厳しい基準を設けています。

特に年収基準が重要です。

金融機関 年収基準
ソニー銀行 400万円以上
楽天銀行 400万円以上
じぶん銀行 200万円以上
イオン銀行 100万円以上
住信SBIネット銀行 非公開
カブドットコム証券 非公開

ネット銀行として特に有名なソニー銀行、楽天銀行は年収基準が400万円以上となっていますので、年収が400万円未満の方はネット銀行以外で検討することがよいでしょう。

2. 本審査やローン契約は郵送でやり取りする必要あり

ネット銀行は、ネットで完結できるのは仮審査までです。

仮審査後の本審査、ローン契約は郵送でやりとりする必要があります。

この郵送の時間を含むので、審査に時間がかかるといわれています。

例えば、書類に足りない情報があったり手違いが生じた場合は、また郵送でのやりとりが必要になるのでその分時間もかかるでしょう。

先にも触れましたが、じぶん銀行は、契約書の記入や捺印は一切不要で、銀行とのやりとりは全てネットで完結することが可能ですので、すべてネットで完結させたいという方はじぶん銀行の住宅ローンを利用することがよいでしょう。

3. 事務手数料が高い

ネット銀行は保証料が無料の代わりに、事務手数料を高く設定しています。

銀行や商品によって異なりますが、多くの銀行では「借入金額×2.16%(税込)」としています。

3,000万円を借り入れた場合は、648,000円の事務手数料がかかります。

一方、大手銀行では全ての銀行が、事務手数料を32,400円としています。

フラット35の場合は金融機関によって異なりますが「30,000円〜50,000円」または「借入金額×1〜2%」としているところが多いです。

このように見てみると、ネット銀行の「借入金額×2.16%」という事務手数料が非常に高額であることがわかります。

4. 対面でやりとりができない

メリットの部分にもあるように、ネット銀行は申し込みから契約まで来店する必要がありません。

逆にいうと、直接対面して話をしたり、担当者がつくということがないため、それを不安に感じる方もいらっしゃると思います。

逆に、地方銀行などは、個別の対応や融通がききやすいという良さがあります。

最近は、ネット銀行がこのようなデメリットを補うために、相談窓口を設けたり電話やテレビ電話での相談を受けたり、個別に対応するための店舗を用意したりなどの工夫をしています。

5. 自分で書類を作成、管理する必要がある

ネット銀行ではやりとりをメールで行い、書類は郵送するため、必要な書類などは自分で作成し、管理する必要があります。

調べ物や自分で書類を用意することが得意という人にはオススメですが、書類のチェックなどをしてくれる人がいないと不安という人にはデメリットとなるでしょう。

まとめ

ネット銀行には、審査期間が長い、個別に融通がきかない、事務手数料が高いなど、いくつかのデメリットがあります。

しかし、大手銀行やフラット35などの金融機関に比べて「低金利」というメリットがあります。

もちろん、マイホームは大きな買い物なので、ネットや郵送だけでローンの手続きをするということに不安を感じる方も多くいらっしゃるでしょう。

ネット銀行の特徴を理解して、自身にあった金融機関を選びましょう。

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