楽天銀行の住宅ローンまとめ

楽天銀行は、店舗を持たず、インターネット上での取引を中心としているネット銀行の一つです。

他のネット銀行に比べて事務手数料の低さ、8疾病就業不能保証が0円など、いくつかのメリットがある住宅ローンを取り扱っています。

それでは、詳しくみていきましょう。

 

楽天銀行の住宅ローン『変動金利(固定特約付き)』

楽天銀行では、「変動金利(固定特約付き)」と「フラット35」の2タイプの住宅ローンを取り扱っています。

今回はそのうち変動金利型または固定金利特約付き型である『変動金利(固定特約付き)』という住宅ローンをみていきたいと思います。

ちなみに、大手ネット銀行(ソニー銀行、楽天銀行、じぶん銀行、イオン銀行、住信SBIネット銀行)では、すべてにおいて以下のようになっっています。

  • 団信は加入必須で、保険料は銀行負担なので支払いの必要はありません。
  • 保証料は無料です。
  • 一部繰り上げ返済手数料は無料です。

これらを踏まえて、以下ではネット銀行の中でも、特に楽天銀行で目立つメリットに絞って紹介していきたいと思います。

楽天銀行の住宅ローンのメリット

  • 「保証料と事務手数料の合計額」が安い
  • 8疾病就業不能保証が0円
  • 最低水準の低金利
  • Skypeで夜10時まで相談可能
  • つなぎ融資が利用可能

楽天銀行の住宅ローンのメリットは、これら6つが挙げられます。では、以下で詳しく見ていきましょう。

「保証料と事務手数料の合計額」が安い

楽天銀行の住宅ローンは、金融機関に対して支払う融事務手数料が「一律324,000円」です。(変動金利型または固定特約付きの場合)

ネット銀行以外ではほとんどの店舗型金融機関の事務手数料が「32,400円(税込)」ですので、これだけ聞くと「楽天銀行は10倍高い!どうしてメリット?」と思われるかと思います。

しかし「保証料と事務手数料の合計額」で考えると、楽天銀行は安くなるケースが多いのです。

ほとんどのネット銀行は、保証料が無料の代わりに、その他の店舗型金融機関の住宅ローンに比べ事務手数料を高めに設定しています。

ネット銀行の事務手数料の多くは「借入金額×2.16%」となっています。

例えば、3,000万円住宅ローンを借り入れた場合、事務手数料は648,000円(=3,000万円×2.16%)となり、ネット銀行の事務手数料は店舗型金融機関が設定する一括前払い保証料と同じような水準となり、保証料が無料になるメリットが総支払額ではあまりないことが多いです。

例えば、1,500万円の住宅ローンを35年借りた場合をシミュレーションしてみると

保証料 事務手数料 保証料+事務手数料
楽天銀行 0円 324,000円 324,000円
ネット銀行A 0円 324,000円 324,000円
大手銀行B 320,670円 32,400円 353,070円

1,500万円を借りた場合は、楽天銀行とネット銀行の「事務手数料」はだいたい同じ金額になります。

「保証料と事務手数料」では大手銀行ではネット銀行よりも3万円程度高くなります。

では、3,000万円の住宅ローンを35年借りた場合をシミュレーションしてみます。

保証料 事務手数料 保証料+事務手数料
楽天銀行 0円 324,000円 324,000円
ネット銀行A 0円 648,000円 648,000円
大手銀行B 641,340円 32,400円 673,740円

借入額1,500万円 期間35年の場合では、保証料+事務手数料の差がさほどありませんが、借入額3,000万円 期間35年の場合、他のネット銀行及び大手銀行と30万円ちょっと保証料+事務手数料で差が発生してきます。

結構な金額差ですよね?

これらのことから、楽天銀行変動金利(固定特約付き)で約1,500万円以上の借入をすると、ネット銀行、大手銀行などの中で最も「保証料・事務手数料の合計額」が安くなるといえます。

8疾病就業不能保証が0円

楽天銀行が2016年12月から新たな団体信用生命保険の取り扱いを開始いたしました。

これまでネット銀行で保険料0円で8疾病特約団信といえば、住信SBIネット銀行だったのですが、楽天銀行も提供を開始しました。

正式名称は「長期8疾病就業不能保障特約付団体信用生命保険」といいます。
8疾病とは3大疾病【ガン(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中】および5つの重度慢性疾患【高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎臓病・肝硬変・慢性膵炎】を指します。
これら8つの疾病を原因として引受保険会社所定の就業不能状態となり、その状態が1年を超えて継続した場合、ローン残高相当額の保険金が引受保険会社より楽天銀行に支払われ、お客さまの住宅ローン返済に充当されます。

出典:楽天銀行 Webサイト

この内容が保険料0円で加入できるのは、相当なメリットがあると思います。

例えば、脳卒中になってしまい、その後のリハビリなどで、仕事ができない期間が1年を超えた場合、保険金によって住宅ローンが完済になりますので、仕事ができない=給与がない状況になっても住宅ローン返済の心配をしなくても済むということです。

下手な医療保険に入るより効果がありそうですね。

住信SBIネット銀行の8疾病特約と特徴を比較してみました。

項目 楽天銀行 住信SBIネット銀行 補足説明
商品名 長期8疾病就業不能保障特約付団体信用生命保険 特定疾病および重度慢性疾患のみ保障特約、債務繰上返済支援特約付帯就業不能信用費用保険
死亡・高度障害状態に対する保障 死亡・高度障害状態に該当した場合、ローン残高相当額の保険金が支払われ、お客さまの住宅ローン返済に充当されます。 死亡・高度障害状態に該当した場合、ローン残高相当額の保険金が支払われ、お客さまの住宅ローン返済に充当されます。
月々のローン返済に対する保障 ガン(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎により、責任開始日から3ヵ月を経過した日の翌日以降に所定の就業不能状態となり、その状態が継続し、ローンの約定返済日が到来した場合、月々の住宅ローン返済金相当額を、保険会社よりお客さまにお支払いし、毎月の返済額に充当されます。 住信SBIネット銀行は対象支払事由に該当して仕事ができない状態になり、次の住宅ローン返済日が到来した場合、仕事ができない状態が1年を超えていなくても月々の住宅ローン返済金相当額を保険会社が保証してくれます。楽天銀行にはこの制度はありません。
ローン全額に対する保障 ガン(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎臓病・肝硬変・慢性膵炎を原因として引受保険会社所定の就業不能状態となり、その状態が1年を超えて継続した場合、ローン残高相当額の保険金が引受保険会社より楽天銀行に支払われ、お客さまの住宅ローン返済に充当されます。 ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎により、責任開始日から3ヵ月を経過した日の翌日以降に就業不能状態となり、その状態となった日からその日を含めて12ヵ月を経過した日の翌日午前0時までその状態が継続した場合、債務繰上返済支援保険の支払事由該当時におけるローン残高相当額が保険会社より三井住友信託銀行に支払われ、お客さまの住宅ローン返済に充当されます。 住信SBIネット銀行は対象事由に該当してから1年を超えて仕事ができない状態のときに保険金によって住宅ローンが完済になります。楽天銀行は対象支払事由に該当してから1年を超えて仕事ができない状態のときにはじめて保険金が支払われます。
保険料 0円 0円
対象年齢 ローン実行日に満20歳以上および満65歳以下の方

住信SBIネット銀行の8疾病特約付き団信にある「月々のローン返済に対する保障」が楽天銀行の8疾病特約付き団信にはありませんが、それでもこの内容の保障が保険料0円というのは、かなり魅力的です。

最低水準の低金利

大手ネット銀行の変動金利は、以下のようになっています。(2016年12月現在)

  • 楽天銀行 0.510%
  • ソニー銀行 0.549%(自己資金10%以上の場合は0.499%)
  • じぶん銀行 0.497%
  • イオン銀行 0.57%
  • 住信SBIネット銀行 0.568%(自己資金20%以上の場合は0.497%)
  • カブドットコム証券 0.580%
銀行名 変動金利 補足説明
楽天銀行 0.510%
ソニー銀行 0.549% 自己資金10%以上の場合は0.499%
じぶん銀行 0.497%
イオン銀行 0.57%
住信SBIネット銀行 0.568% 自己資金20%以上の場合は0.497%
カブドットコム証券 0.580%

じぶん銀行が0.497%で最も低いですが、楽天銀行は2番目に低く、大手ネット銀行の中で最低水準の低金利だといえます。

楽天銀行の0.510%の金利が適用されるためには、返済口座を楽天銀行に指定する必要があります。

Skypeで夜10時まで相談可能

楽天銀行では、顔を合わせて相談できる窓口としてSkypeを利用したビデオ電話での住宅ローン相談会を行なっています。

利用するには、PCでSkypeができる環境が必要ですが、Skype相談では、土日祝日を含む毎日朝9時〜夜10時まで相談することができます。(年末年始は除きます)

他の銀行では、店頭や電話での相談窓口はありますが、受付時間は17:00、遅いところでも19:00や20:00に終了するところが多いです。

また、対面での相談を希望せず、通話でのみ相談したいという方ももちろん可能で、予約はインターネット上でできるので予約の電話は不要です。

いつでも都合の良い時間に相談でき便利ですね。

つなぎ融資が利用可能

つなぎ融資とは、建物が引き渡しになるまでに必要な資金について融資を受けることです。

注文住宅の場合、先に土地を買って、その上に建築をするという流れが一般的です。

注文住宅を購入する場合には建物が完成して引き渡しを受けるまでに「土地の購入費」「着工時の着工金」「上棟時の中間金」などの支払いが必要になります。

ただし、建物引き渡し前の土地購入時などに分割実行ができない住宅ローンの場合、それまでは住宅ローン以外で資金を確保しなければなりません。

手元資金を持ち合わせていなければ、借りる必要がありますね。

そこで利用するのが「つなぎ融資」(つなぎローン)です。

名前の通り、住宅ローンを借りる前までに「つなぐ」融資になります。

地方銀行や信用金庫、ろうきん、JAなどはほとんどの場合、つなぎ融資を取り扱っていますが、ネット銀行は取り扱っていないところがほとんどです。

ネット銀行を利用したいし、つなぎ融資も利用できるところがいいという場合は、楽天銀行が合っています。

楽天銀行の住宅ローンのデメリット

楽天銀行の住宅ローンのデメリットは、1つだけありました。

繰り上げ返済は100万円以上から

楽天銀行をはじめとする多くのネット銀行では、一部繰上げ返済の手数料は無料です。

しかし、楽天銀行の繰上げ返済は「100万円以上から」と、繰上げ返済の最低金額が高めに設定されています。

100万円以上というある程度まとまったお金が貯まらないと繰上返済ができません。

一方、ソニー銀行は1万円以上1円単位、じぶん銀行と住信SBIネット銀行は1円以上1円単位で、繰り上げ返済が可能です。

「積極的に繰り上げ返済をしていきたい」という方には、楽天銀行ではなく他の銀行をお勧めします。

まとめ

楽天銀行は、ネット銀行でよく見られる「団信の保険料無料」や「保証料無料」「一部繰り上げ手数料は無料」というメリットに加えて、金利が最低水準であること、8疾病特約付き団信が保証料無料であること、Skypeで夜10時まで相談可能、つなぎ融資が利用可能など多くのメリットがあります。

特に、融資事務手数料が一律料金であるため、1,500万円以上借り入れる場合は「保証料と事務手数料の合計額」が非常に安く抑えられることは最大のメリットです。

一方、繰り上げ返済の手数料は無料ですが、最低でも100万円以上からしか繰上げ返済をできないというデメリットはあります。

計画的に考えた上で、積極的に繰上げ返済をしたいという方にはあまり向いていません。

ですが総合的に判断すると、楽天銀行はメリットが多く、住宅ローンの観点では良い銀行なのではないかと思います。

他の銀行についても理解を深めて、ご自身にあった住宅ローンを選びましょう。

自宅の住宅ローンで計算してみる 住宅ローンを無料で相談してみる