市場規模は日本の5倍!アメリカのローンFintechの現状は?

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アメリカ住宅ローン市場の大きさについて皆さんご存知でしょうか?

その住宅ローン市場は世界でも堂々の1位で、次いで中国、日本が続きます。今回は、アメリカ金融市場の現在の動向について概要を確認した後、実際にアメリカで住宅ローン融資や、借り換えの提案を行なっているサービスをいくつか紹介したいと思います。

アメリカの金融市場について

 まず、現在のアメリカ金融市場ではFRBの動向が注目されています。アメリカの中央銀行であるFRBが政策金利の増減を決定しますが、アメリカの金融市場は世界の金融市場を左右するといっても過言でないほどに巨大であるために、その中央銀行の決定は世界に大きな影響を与えるものです。では、どのような決定が行われようとしているのでしょうか?

ゼロ金利政策とは?

 話は、2008年のリーマンショックに戻ります。リーマンショックでアメリカ国内の金融市場は不況に陥り、それへの対策としてFRBは量的緩和、つまり政策金利を下げることで市場に流通する資金を増やし景気を上向きにさせようとしました。そして、政策金利を限りなく0に近づけることで、これ以上ないくらいに資金流通量を上昇させた状態(これがゼロ金利政策です)を作り出しました。しかし、ゼロ金利政策には弊害もあり、

①それ以上の金利政策が打てない(金利をマイナスにすることはできない)

②金利が少ないため、投資家が海外に逃げる(投資家の心理として、多少リスクのある国でも金利の高い方が低金利の国より都合が良い。利益を生む可能性がゼロではないため。)

ことが挙げられます。そのため、ずっとゼロ金利政策を採り続けることはできません。

アメリカ政策金利の推移

 2008年末にゼロ金利政策が打ち出されて以降、2015年12月FRBは「景気は回復傾向にある」として金利を0.25%から0.5%に上昇させました。そして2016年12月には0.75%、2017年3月に1.0%、そして先日2017年6月14日には1.25%と段階的に引き上げが続いています。これは、緩和逓減(テーパリング)といわれる動きで、急激な金利引き上げで市場の貨幣流通量を激減させることにより市場を混乱させることを防ぐための措置です。

いつアメリカの政策金利が引き上げられるのか、世界中の投資家がその決定に注目しているのです。

サブプライムローン問題について

 2007年、アメリカの住宅ローン市場はサブプライムローン問題で大きな被害を被りました。そもそもアメリカの住宅ローンには3つの種類がありサブプライムローン、オルトA、プライムローンの順に信用度の低い個人が利用することができるようになっています。アメリカでは個人のクレジットカードなどの信用情報はクレジットスコアというもので数値化されており、本人が確認することも可能です。このクレジットスコアが著しく低い個人がサブプライムローンを利用していたわけです。銀行側としても高リスクのため、金利も高く設定されていました。

住宅バブル勃発

 しかし、2000年代初頭のITバブル崩壊に伴う景気後退に対処すべく当時のブッシュ政権が行なった金融緩和・低金利政策により住宅購入ブームが勃発、資金流通量が増加したことによる金融機関の貸し出し増加もあいまって、返済能力を超えた融資が常態化しました。その結果、本来ならば住宅を購入することのできないような低所得層もサブプライムローンの利用により住宅を購入するようになりました。

リーマンショックへ

 サブプライムローンの貸し手である金融機関も、リスク回避のためローンの債権を証券会社などに売却、証券化しました。しかし、住宅バブルの崩壊により金利が上昇、ローンの焦げ付きが頻発し証券が紙クズ同然となります。結果、アメリカ国内のバブル崩壊が世界中の金融機関・証券会社の倒産に繋がり、2008年のリーマンショックに繋がります。

有名なローン紹介サイトについて

 それでもアメリカの住宅・自動車・学資ローンの市場は巨大で、2016年以降はサブプライム自動車ローンの焦げ付きが再び勃発しました。そのような状況でも、デジタルネイティブとして生まれたミレニアル世代の活躍もあり、アメリカの巨大金融市場の中で多数のFintechサービスが生まれています。今回はローン紹介サイトの中でも代表的なものをいくつか紹介したいと思います。

lending.com

住宅ローン・個人ローン・クレジットカード・ビジネスローン・自動車ローン・学資ローンの紹介サイトです。自分に最適なローン形態を家族形態や住宅資産価値など6つの項目を埋めるだけで提示してくれます。

https://www.lendingtree.com/

SoFi

住宅ローンや自動車ローンの他、学資ローンの借り換えを提示してくれる点が特徴的なサービスです。もともとスタンフォード大学の学生が、学内の他学生が簡単に学資ローンを手にすることができるようにと考えて起業した経緯を持ちます。

https://en.wikipedia.org/wiki/SoFi

Credit Karma

基本的にアメリカ国内の個人しかサービスを受けられませんが、一部サービスは国外からでも利用可能です。特に、クレジットレポートの閲覧は誰でも、どこからでも行うことができます。無料レポートを週1回まで2つの個人信用情報機関から取り寄せることができます。これにより個人は簡単にクレジットスコアを確認することができ、2つの機関を通すことでダブルチェックも可能となります。これだけの短期間の間に複数の機関からレポートを取り寄せることのできるサービスは米国内に他にありません。

https://en.wikipedia.org/wiki/Credit_Karma

まとめ

今後、アメリカの金融市場、住宅ローン市場はどのように推移するのでしょうか。日本国内の我々にとっても決して他人事ではなく、一層の注目が必要とされるでしょう。

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