共働きなのに貯金ができない!? 夫婦別財布でもしっかり貯められるコツとは?

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共働きで収入は増えても、忙しくてついつい外食が増えたり、出来合いのものを買って食費がかかってしまったり、「旦那が(妻が)貯金しているはずだろう」と相手任せで蓋を開けてみれば「ぜんぜん貯まってない!!」なんてことになっていませんか?

今や共働きの世帯数は1129万世帯を超え、専業主婦世帯の664万世帯を大きく超えています(※1)。しかし、一方では子どもがいても「貯蓄がない」という世帯が14.6%(※2)もーー。

共働きで収入は増えても、貯蓄できないのでは意味がありません。どうすれば共働きで効率よく貯められるのでしょうか。夫婦のお金にまつわるプロフェッショナルで、ファイナンシャルプランナーの平野泰嗣さんに教えてもらいました。

共働きなのにお金が貯まらない6つの理由

平野さん、共働きなのにお金が貯まらない理由は何なのでしょう?
平野さん
貯まらない理由は、大きく6つあります

1.夫婦で夢や目標を共有しておらず、ライフプランがない

目標がなければ、あまり意識せずにお金を使い、貯めていることになります。なんとなくでは貯まりません。夫婦で夢やライフプランを共有することが、お金を貯めるための第一歩です。

2.お互いの収入と支出、貯金を公開していない

1との関連で、夢やライフプランを共有しておらず、夫婦でいくら貯めるかという目標がなければ、各自でいくら貯めて良いのかわかりません。
また、そもそも家計全体でいくら収入があって、いくら支出があるのかがわからなければ、いくら貯めているかわかりません。お金を貯める前に、まずは家計全体の収入・支出・貯金の現状を把握することが重要です。

3.生活費の分担と家計の管理方法を決めていない

生活費の費目や項目ごとに夫婦で分担して支払っている“夫婦別財布”のケースも多いでしょう。しかし、例えば教育費は子どもの成長に合わせて増加します。夫婦で教育方針がぶつかれば、出す方がお金をかけたくない、出さない方がかけたい、そういったことが夫婦ゲンカの原因になります。

また、外食やレジャーなども同様のことが起こりえます。費目別に生活費を分担している多くのケースでは、家計管理について夫婦であまり話し合いが行われずに、なんとなく分担が決まったということが多いように感じています。 支出の分担はなんとなく決まっていても、貯金の分担が明確に決まっていなければ、貯まりません。

4.家計全体でお金の流れを把握する仕組みができていない

使用しているクレジットカードが多かったり、あいまいな支出分担によって、夫婦それぞれが都度お金を出したりして、お金がどのように使われているかわかっていません。

5.家計全体の家計簿をつけていない

どちらか一方が自分の分だけ家計簿をつけていても、家計全体でいくら収入があって、いくら使っているのかわからなければ、いくら貯金できているかわかりません。
細かく家計簿をつける必要はないのですが、収支と貯金の状況は家計全体で把握すべきです。

6.夫婦で定期的な話し合いが保たれていない

貯金の目標を決め、目標通り貯まっているのか、定期的に確認し、目標が達成していなければ、家計で改善すべきところを話し合い、協力して取り組む。
それがなければ、いつまでたっても貯めることはできません。

夫婦別財布でもきっちり貯蓄する方法とは?

共働き世帯では、夫婦別財布というケースも多いのですが、別財布のままでもうまく貯金していく方法はありますか?
平野さん
別財布のまま貯蓄を増やしてくためには、夫婦でお互いの収支・貯金を公開することが前提条件です。取り組みやすい方法としては、2つあります

1.夫婦それぞれに貯金目標を設定し、お互いに進捗状況を確認し合う

例)
月:夫5万円、妻3万円
ボーナス時:各27万円
→年間150万円

このように貯金の割り振りを決め、貯蓄目標の達成状況を確認します。月ごとに収支は異なるでしょうから、年単位で帳尻が合えばOKです。
※旅行や自動車購入など、大きな支出のある年は、貯金ができにくいです。毎年、貯蓄目標を変更する必要があります。そのため、家計全体で収入・支出を把握しておく必要があるのです。

2.家計簿づけはWeb家計簿を利用し、自動的につける

夫婦別財布でも、家計全体で収支を把握することは重要です。忙しい共働きは、家計簿づけを途中で挫折してしまうことも多いはず。Web家計簿の場合、夫婦それぞれの銀行口座やカードを一つのアカウントに登録しておくことができ、銀行口座・カードの支出は自動的に家計簿を作ってくれます。
現金の支出(お財布からの支出)だけ、きちんと記録すれば、抜けや漏れのない家計簿が完成します。カード払いも使った時点で支出登録されるので、毎月の収支もきちんと把握できます。

なるほど。夫婦で話し合い、やりやすい方法で貯蓄UPに取り組みたいですね!

共働き世帯が貯蓄をしながら住宅ローンを効率よく返済するには?

住宅ローンを抱えている共働き世帯は、貯蓄と住宅ローンの繰り上げ返済のバランスはどのようにしていけばよいでしょう?
平野さん
繰上げ返済は、計画的に行うことが重要です。お子さんがいる場合、教育費負担が重くなる時期の前に貯金よりも繰上げ返済を優先しすぎると、肝心な時にお金が不足するという事態になりかねません。
この先に使うお金を計算した上で、繰上げ返済を行いましょう
確かに、繰上げ返済にばかりに気を取られてしまうと危険ですね!
平野さん
夫婦それぞれがローンを組んでいる(ペアローン)ケースで、妻の分だけ先に完済させてしまおうというご夫婦も多いのですが、繰り上げ返済の効果は、ローンの残高、残りの返済期間が多いほど効果が大きいです。
平野さん
例えば、200万円を繰上げ返済するとした場合、【夫のローン150万円、妻のローン50万円】のようにいくつかパターンを作り、その効果を試算してみて繰上げ返済をすると良いでしょう。
平野さん
また、低金利が続いているので、ちょっと前にローンを組んだという人の場合、借り換えでローンの返済額を減らすことができる可能性があります。
目安としては、金利0.5%、期間10年、残高1,000万円。全て該当しなくても、試算して効果があれば、借り換えを検討することをおすすめします

さいごに

共働きには「収入が増える」という大きなメリットがあります。それを最大限に活かすためにも、夫婦でライフプランを話し合い、貯蓄や住宅ローンの返済も計画的に行いたいですね。

取材協力
ファイナンシャルプランナー 平野 泰嗣さん
FPオフィスLife & Financial Clinic共同代表。
FPの妻とともに夫婦FPとして、「その人らしい幸せな人生をサポートする」をモットーに、夫婦で取り組む家計管理やライフプラン実現のためのコンサルティングを数多く手がける。また、中小企業診断士として経営者・従業員のライフプラン支援も行っている。

参考資料
※1:内閣府男女共同参画白書(概要版)平成29年版より

※2:国民生活基礎調査(平成28年)の結果から

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