住宅ローン破綻の原因は教育費!? 破綻しないために覚えておきたいこと

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マイホームを購入する際に、ほとんどの人が長期で住宅ローンを借り入れします。しかし、なかには完済できず住宅ローン破綻に陥る人も。住宅ローン破綻の原因はいくつかあります。ここでは、住宅ローン破綻しないために覚えておきたいことをお伝えしましょう。

住宅ローン破綻する人の特徴

住宅ローン破綻する人の特徴を3ケース紹介しましょう。

限度額いっぱいまで借入れする人

まずは、マイホームを購入することだけに注視し、無理な借り入れで限度額ギリギリまで借り入れをしてしまう人です。子どもの成長とともに教育費が増えたり、家族が病気をして医療費がかさんだりなど、他に大きな支出が重なってしまったことで住宅ローン返済が困難になり、破綻してしまうケースです。

将来起こりうるリスクを想定しない人

もはや、勤務年数が長くなるにつれて収入が右肩上がりになる時代ではありません。ボーナスカットや収入が減ることも大いにあり得ます。共働きで妻も変わらず働き続けることを想定して借入れした場合、子どもが生まれてから産休・育休を取得したり、時短勤務に変更したりすることによる収入の減少を想定できていなくて、返済が困難になるケースです。

完済予定の年齢が定年を超えている人

定年を迎えて年金生活に入っても、現役時代と同じ金額を返済するとなれば老後の生活にしわ寄せがいきます。退職金などで完済しようと思っていても、年金だけでは不足する老後の生活資金を準備できていなければ老後破綻に陥ってしまうため、やむを得ず住宅ローン破綻をするしかないケースです。

「金融機関から借りられる金額」と「無理なく返済できる金額」は違います。完済まで無理なく返済できる金額を借り入れすることが大切なのです。

住宅ローン破綻の原因は「教育費」と「老後」

住宅ローン破綻の大きな原因として挙げられるのが「教育費」と「老後」です。

子どもが成長することで教育費が増加し、家計が圧迫する家庭は少なくありません。1年あたりの教育費は、私立大学の場合、197万8000円、国立大学でも146万2000円※かかります。子どもが生まれたら、学資保険などで大学の入学金の準備をしている家庭はありますが、受験前には塾通いや何校も受ける受験料などと予想していたより教育費はかかるものです。

教育費がかさみ始めた時期から住宅ローンの返済が困難になり、家計が自転車操業に陥る家庭もあります。そのタイミングで妻が働きに出るという選択もありますが、十数年専業主婦でいた妻が社会復帰することはそんなに簡単なことではありません。実際に3カ月以上の返済遅延が有る世帯の年齢層を見てみると、40代が最も多く、ちょうど子どもの教育費が一番かかる年代というのもうかがえます。

出所:総務省統計研究所「全国消費実態調査を用いたインターネット調査の補正推計」

また、給与やボーナスカットにより収入が住宅ローンの借り入れ時よりも減少してしまい、返済が困難になるケースもあります。定年前に繰上げ返済して早目に完済するつもりでいても、予定通り繰上げ返済できず、老後になってからも住宅ローンの返済が残ってしまうケースも。

60代の返済遅延も多いことからも、住宅ローンの返済が老後になっても残っていると老後の生活費から住宅ローンを返済するのは困難なことだということがわかります。老後の生活もきちんと考慮した借り入れをしていないと住宅ローン破綻の原因になりかねません。

「繰上げ返済」や「退職金」で完済できるは大間違い

お金が貯まるたびに「繰上げ返済」をする人もいますが、繰上げ返済は余裕資金ができたら返済にあてるものです。貯蓄をすべて繰上げ返済にあててしまっては、手元にお金がなくなり、大きなケガや病気などで思わぬ出費が必要なときに対応できないということになりかねません。 

また、住宅ローンを借入れる際に「退職金」を見越してそのお金で完済すれば良いとあてにするのも大間違いです。老後の生活費を別で貯蓄するなど準備していれば別ですが、単純に「退職金」を住宅ローンの完済にあててしてしまっては、老後の生活費に影響が出てしまうこともあります。

住宅ローンの借り入れは無理な繰上げ返済や退職金をあてにしない返済計画を立てることが大切です。

住宅ローン破綻しないために心がけること


住宅ローン破綻しないために心がけておきたいことは、「長い人生で起こりうるリスクも考慮し、思わぬ出費に備えてお金を貯めておくこと」です。例えば、収入が減少したり、ケガや病気などで働けなくなったりしたときに備えて、最低でも「生活費の6カ月分」はすぐ引き出せるように準備しておくとよいでしょう。

また、大きな支出となる教育費や老後の生活費に備えたライフプランを立てておくことは必須。緊急予備資金の準備と十分なライフプランを立ててから、住宅ローンの借入額のシミュレーションをすることをおすすめします。

まとめ

住宅ローン破綻の大きな原因として「教育費」と「老後」が考えられます。これら2つにかかる大きな支出と、思わぬ出費にも対応できるような資金計画を立てることは欠かせません。

長い人生、何が起こるかわかりません。住宅ローン破綻しないためにも、ある程度の余裕を持った返済プランを考えることが大切です。

今関 倫子
ファイナンシャル・プランナー。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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