固定金利特約型のメリット・デメリットまとめ

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住宅ローンの金利タイプの一つに、固定金利特約型があります。これは一定期間は金利を固定し、その特約期間が終了した時点で、改めて変動金利型か固定金利特約型を選択するという、金利の見直しができるタイプのローンです。一見すると、変動金利型と固定金利特約型の良いとこ取りのようですね。

しかし、良いところだけではありません。今回は「固定金利特約型」について紹介します。

固定金利特約型のしくみ

「固定金利特約型」は変動金利型をベースとしていて、これにはじめの一定期間の金利を固定するという「特約」をつけたローンです。固定金利期間選択型とも呼ばれ、2年、5年、10年、20年、25年など固定金利の期間を選択できるものです。

特約期間中(固定金利期間中)

特約期間中は固定金利となり、期間中は利率の変更ができません。

特約期間終了後(固定金利期間終了後)

特約期間終了後は特に何も手続きをしないと変動金利になります。期間終了後にあらためて固定金利特約をつけることができます。例えば、はじめに10年固定金利特約型で契約して、特約期間終了後に5年固定金利特約型にするなどができます。

固定金利特約型では固定期間の長いローンほど、金利が高くなります。これは、長いローンになればなるほど金利の予測が難しいため、融資をする金融機関が金利を高く設定することで自分たちのリスクを低くしているからです

固定金利特約型のメリット

特約期間中は毎月返済額が増えない安心感

特約期間中に世の中の金利が上がっても、ローンの金利は固定されているため、返済額は増えません。返済額が変わらないのは安心ですね。

特約期間後に金利が下がっていれば、低い金利で借りられる

固定金利期間が終わった時に金利が下がっていれば、低い金利で借りられます。つまり、返済額を下げることが可能になります。これは全期間固定金利型よりも良いところだといえます。全期間固定金利型の場合、ローンを契約した時に金利が決まってしまうので、世の中の金利が下がっても借りている住宅ローンの金利は下がりません。

固定金利特約型のデメリットは?

特約期間後に金利が上がっていた場合、毎月返済額が増える

固定金利特約型のデメリットは、固定金利期間が終わった時に金利が上がっていると、高い金利で借りることになってしまうため、返済額が増えることです。全期間固定金利型では、ローン完済まで金利が決まっているので、世の中の金利が上がっても返済額は増えません。

固定金利特約型を選んだ方がよい人とは?

固定金利特約型のメリットとデメリットをみてきました。それでは、固定金利特約型を選んだ方がよい人とはどのような人なのでしょうか?

次の2つのポイントにあう方が固定金利特約型が適している方です。

  • ①固定金利期間中は、返済額が増えることを避けたい方
  • ②固定金利期間後は、金利が下がっているのではないかと予想している方

1つ目の「固定金利期間中は、返済額が増えることを避けたい方」というのは、今後、固定金利期間の間、例えば、10年固定金利特約型であれば、10年間の家計支出を増やしたくない方になります。

例えば、次のような方が家計支出を増やしたくない方になるのではないでしょうか?

  • お子様の教育費が増えそうな方
  • 介護費や医療費などが増えそうな方
  • 転職や独立を考えていて収入が不安定になる可能性がある方

住宅ローンを借りてから教育費や介護費、転職などで家計が厳しくなる可能性のある方は、返済額が増えるのは避けたいですよね?そのような方は、家計が厳しくなりそうな間だけ固定金利にしてしまうことをオススメします。

注意!固定期間終了後は金利優遇幅が上がる可能性!

固定金利特約型では特約期間終了後に変動金利型を選ぶ場合、基準金利からの引下げ幅が最初から変動金利を選んだ場合より小さくなってしまう金融機関もあります。

固定期間終了後に金利引き下げ幅が小さくなる!?

住宅ローンの金利は「基準金利(店頭金利)」があり、そこから「優遇金利」を差し引いて、借入金利を提示しています。

基準金利(店頭金利)-優遇金利=借入金利(提示金利)

例えば、基準金利が2.50%、当初の優遇金利幅が▲1.50%のとき、2.50% – 1.50% = 1.00%で借入金利は1.00%となります。この優遇金利幅が特約期間終了後は▲0. 50%というように小さくなっていると特約期間終了後は2.50% – 0. 50% = 2.00%となり、借入金利が当初よりも高くなります。この優遇金利幅が固定金利期間終了後に上がるプランがあります。

固定金利期間選択型のプランを検討している場合は、特約期間終了後の優遇金利幅がどうなっているかを忘れずに確認しましょう。

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