永住権なしの外国人も心配なし。住宅ローン審査に通りやすくなる方法は

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外国人が日本の金融機関で住宅ローンを利用する場合、必要な条件として「永住権の取得」「日本国籍の取得」が挙げられます。今回は永住権なしの外国人が利用できる住宅ローンを紹介します。住宅ローンの審査に通りやすくなる方法についてもご説明します。

永住権がない外国人が住宅ローン審査に通りにくい理由

日本への永住権を持たない外国人が住宅ローンの審査に通りにくいのはいくつかの理由があります。

まずはビザの問題。在留資格によりビザは期間が定められており、定期的に更新する必要があります。期限がくると更新せずに帰国する外国人も少なくありません。住宅ローンは長期間の返済を前提とするため、日本への滞在期間が定まっていない外国人がお金を借りることは難しくなります。

職業も住宅ローンの審査結果を左右します。例えば、外資系企業に勤務している場合は、いずれ日本から離れてしまう可能性もあることから、住宅ローンの審査に通りにくいことがあります。

また、永住権を持っていない外国人は保証会社の保証をつけることができませんので、住宅ローンを組む際は日本国籍を持つ人に保証人になってもらう必要があります。配偶者や身内に日本国籍を持っている人がいない場合は、住宅ローンの審査を通過することは難しくなるでしょう。

永住権がない外国人でも審査が通りやすい金融機関

日本の金融機関、海外の金融機関それぞれにおいて、永住権がない外国人でも住宅ローンの審査が通りやすい金融機関を紹介します。金融機関により条件はさまざまですので、お申し込みの際にはご注意ください。

日本の金融機関

新生銀行

条件永住権を持たない外国人の場合、日本国籍を有している配偶者または永住許可のある外国籍の配偶者が連帯保証人になることが条件
金利固定金利タイプ:年1.700%
変動金利タイプ:年0.600%

東京スター銀行

商品名スターワン住宅ローン
条件永住権を持たない外国人の場合、以下の条件を満たしていることが必要
・日本に住んでいる
・日本語の契約規定を理解できる(配偶者または法律専門家の助けを得て理解できる場合を含む)
金利変動金利6カ月:基準金利 2.400%→引き下げ後の借入れ金利 0.800%
固定金利3年:基準金利 2.800%→引き下げ後の借入れ金利 0.800%(※預金連動型)
固定金利5年:基準金利 2.850%→引き下げ後の借入れ金利 0.850%(※預金連動型)
固定金利10年 基準金利 2.950%→引き下げ後の借入れ金利 0.950%(※預金連動型)

協同住宅ローン株式会社

商品名マイホーム100
条件※外国人に関する記載なし
次のすべての要件を満たす方がご利用いただけます。
・借入時の年齢が満20 歳以上満70 歳以下かつ完済時の年齢が満80 歳未満
・現在の勤務先に原則3 年以上勤務または自営業の場合原則3年以上営業しており前年の税込年収が200 万円以上
・団体信用生命保険への加入が認められる
・年収に占める住宅ローン及びその他すべての借入金にかかる年間返済額の割合が別途設ける基準以下である
金利3年固定特約型:2.80%
5年固定特約型:2.90%
短プラ連動変動金利型:2.475%

海外の金融機関

交通銀行東京支店

条件永住権を持たない外国人の場合、以下の条件を満たしていることが必要
・満20歳以上60歳以下で在留資格を有している
・交通銀行東京支店の預金口座を有している
・民法に定める民事行為を完全に遂行できる
・安定した収入がある(原則として年収400万円以上)
・その他交通銀行所定の取扱基準を満たす
金利※記載なし

中國銀行

条件・在留資格を有する中国籍の方
・在留資格を有さない中国籍の方は中國銀行で関連口座を開設すると共に、原則50%以上の頭金が必要となる(貸出期間は15年以内)
金利※記載なし

SBJ銀行

条件借入時の年齢が満20歳以上65歳以下の方で、最終の返済時の年齢が満80歳未満の方
永住権のない外国籍の方前提として日本語によるコミュニケーション(読み・書き含む)が可能な方に限る
(ローン契約の説明や金消書類を記載する必要があるため)
また、配偶者が日本人、日本の企業で正社員として就業、子供が日本の学校に就学など、永住の意思確認あり。
購入物件の対象エリア東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、愛知県、三重県、岐阜県※、静岡県※、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、福岡県
※一部取り扱いのない地域あり
借入期間3年以上35年以内(1ヶ月単位)
借入金額100万円以上~1億円以内(10万円単位)
※物件購入価格の90%まで(自己資金10%~)
金利2.875%~3.375%
団信SBJ銀行指定の団体信用生命保険(第一生命保険、保険料はSBJ銀行負担)

外国人が有利に住宅ローンを借りるには


外国人が日本国内全ての住宅ローンを借りられるようになるためには、日本人と同様の条件で審査を受けられること、つまり「永住権」または「日本国籍を取得すること」が必要といえるでしょう。

永住権の取得方法

外国人が日本の永住権を取得するための法律上の要件は以下の3点です。

1.素行が善良であること
2.独立の生計を営むに足りる資産又は技能を有すること
3.その者の永住が日本国の利益に合すると認められること

3.の「日本国の利益」とは在留期間が一定の条件を満たしていることや公的義務を履行していることなどを指します。また、日本人の配偶者、養子となった場合などの在留期間等に関する特例もあります。詳しくは法務省のWebサイトの「永住許可に関するガイドライン」でご確認ください。

上記に該当する方が「永住許可申請」をして法務大臣から許可されると、永住権を得ることができます。永住許可申請に必要な書類は、法務省Webサイトの永住許可申請」に記載されています。

日本国籍の取得方法

日本国籍を取得するには、「出生」「届出」「帰化」の3つの方法があります。

出生

次の3つの場合に、子が出生により日本国籍を自動的に取得します。
 (1) 出生の時に父または母が日本国民であるとき
 (2) 出生前に死亡した父が死亡時に日本国民であったとき
 (3) 日本で生まれた場合において、父母がともに不明のとき又は無国籍のとき

届出

一定の要件を満たす方が法務大臣に対して届け出ることで、日本国籍を取得することもできます。要件を満たし、適法な手続きで届出が行われれば、その時点で日本国籍を取得したことになります。

届出で日本国籍を取得するための要件並びに手続きについては法務省のWebサイト「国籍Q&A」でご確認ください。

帰化

日本国籍の取得を希望する外国人からの意思表示に対して、法務大臣の許可により日本の国籍を与える制度を「帰化」といいます。

帰化するためには能力や素行、生計など最低限の条件を満たす必要があります。帰化の条件、必要な書類や手続きについての詳細は法務省のWebサイト「国籍Q&A」でご確認ください。

まとめ

永住権なしの外国人でも借りられる住宅ローンは存在します。ただし、金融機関が設定する条件は決して低いものではなく、住宅ローンを利用するには大きなハードルが立ちはだかります。もし将来的に日本に住み続けるつもりであれば、住宅ローンの審査が通りやすくなるよう、永住権の取得または日本国籍への変更をおすすめします。

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